ドッグ・ショウ! 00年・米★★☆
監督・脚本・出演:クリストファー・ゲイト
出演:ユージン・レヴィ、キャサリン・オハラ他
「やっぱり、我が家の犬がナンバー・ワン!」 愛犬をドッグ・ショウのチャンピオンの座につけるべく奔走する人々を、深い洞察によって描いた傑作コメディ。ドキュメンタリーの手法をとった秀逸なドラマ作りが全米の批評家から絶賛された。並みいる個性は役者たちを押しのけ、この映画の主役となったのはそれぞれの家庭の主役でもある犬たちだ。カウンセリングを受ける犬とか?カリスマ・ハンドラー(犬を引く人)とは?日頃見る機会のないドッグ・ショウの裏側に隠された、犬と人とのドラマが届ける上質な笑い。

愛犬家って何だかこっけい!犬を飼っている人は思わず「わかるわかる〜」とうなずき、そうでない人も「絶対いる!こういう人」と笑ってしまうような、とにかくドッグ・ショウ出場に命をかける、飼い主たちがサイコー。
個性豊かな飼い主たちは、全米で大人気のバラエティ・ショウ(かつての「ひょうきん族」みたいな番組?)「サタデー・ナイト・ライブ」出身のコメディアンなど。アメリカの津々浦々から、職業も人生観も違う人たちが、ただひとつ「ドッグショウ」という目的で集まってくる。「ヘンなセックスを愛犬に見られちゃって、どうしよう」とセラピーに通う神経質なインテリ夫婦。ニューヨークのカリスマハンドラーのラブラブゲイカップル(会場ホテルの部屋に、家からタペストリーやクッションを持ち込んで、雰囲気アップをさせるあたり細かい)。腹話術が趣味の釣具屋の男(犬と「ワウワウワウ」って会話する。この人クリストファー・ゲイト監督です)・・・。出場者のエピソードやドッグショウの舞台裏を、テレビ番組風に見せるシャレた構成も小気味良い。可愛いワンちゃんのコンテストも見られるけど、それよりも、飼い主たちのショウって感じ。




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