| 第0章:電話編 |
冗談だと思っていた。またいつものオチャラけであろうと。 他愛も無い雑談なのであろうと。 8月に入ってから何度と無く聞かされたセリフ、『東京に行 く』。本気で言っているなどと、夢にも思っていなかった。 しかし事態は一変、まさに風雲急を告げる。あの一言でON Eさんの東京訪問が、俄かに現実味を帯びてきた。 「携帯の番号を教えろ」 とのこと。この時期このタイミングでこの発言。これでONE さんが東京に来て、尚且つ私に会おうとしていることが本気だ という事は解った。 しかしONEさんに携帯の番号を教えるというのは、ある意 味危険。よって打開策を講じることにする。 1.偽の番号を教える 2.警察に通報 3.無視 4.逃亡 ・・・どれにしても後が怖いので、素直に教えることにした。 ほどなくして、一本の電話が掛かってきた。液晶パネルに表 示されたのは登録されていない11桁の番号。なのに、見覚えが あった。 この番号は1年ほど前、とある人物にONEさんが教えてい た番号ではないか!? 堂々とチャット上で書いていた番号で はなかったか!!? 教えた人物とチャットで繋がっているに もかかわらず電話でも話していた時の番号ではないか!!!? 今になって、やはり早まった事をしてくれたもんだと若き日 (数分前)の自分を想う。後も怖いが、今も怖い。 とは言え、相手は電話の向こう。ヤバくなったら何時でも切 って逃げられる・・・・・・今だけは。こうなったらもう腹を 括る。一応、常日頃からチャットしているのだ。いまさら電話 くらい、どうって事はない・・・・・・たぶん。 そうして長いこと(3コール中)考えていると、どんどんネガ ティブシンキンに陥る自分に気付いてしまったので、今度こそ 腹を括り、とっとと電話に出ることにした。 注:電話の内容を披露する前に、ONEさんについて説明して おこう。とは言え、ここに来る方々はおそらくONEさん の事も知っているであろうから、確認も兼ねた簡単な説明 とさせていただく。 ONE.WATER(2?歳) 性別:男性 好物:女性 以上。これだけ判っていれば、話の流れになんら支障は無い。 よって本筋に戻り、(うろ覚えの)会話から再開する。 C:「・・・もしもし」 O:「もしもしー」 C:「・・・どーも」 O:「カフェさんですか?」 C:「はい、そーです」 O:「アハハ、こんな声なんだ」 どんな声だ!? C:[アハハ(愛想笑い)」 O:「というわけで、木曜日東京に行くから」 C:「・・・・・・」 O:「土曜日に会おうね♪」 この後の会話は私が色々ゴネてるだけだったので割愛する。 まぁ結局土曜の12時半、自由ヶ丘駅で会うことになり、詳細 は後日、再度連絡を取り合って決めることにした、という事だ け伝えておこう。 ついでにこの後待ち合わせ時間直前まで連絡が一切付かなか った事も、合わせて伝えておこう。 |