6/8(火)ウィーン→ザルツブルグ
オーストラリア・ギャラリー
ヴェルヴェデーレ宮殿
昨夜は日が高いうちに宿に戻り、その日のうちに眠りについた。今朝の目覚めが面白かった。「はっ、今何時だ?」と時計を見たら、目覚ましアラームが鳴る5秒前だった。出発する支度をして朝食をとり、チェックアウト。宿の娘さんはちょっぴり無愛想。お家の手伝いをイヤイヤやっているのね。わかるわかる。だけど「I enjoyed my stay.」と言ったら嬉しそうに「Thank you!」と言ってくれた。
ウィーン西駅に行き、ザルツブルグ行きの列車の時刻を確認する。ロッカーに荷物を置いて、グミキャンディを買ってヴェルヴェデーレ宮殿へgo!しかし、ヴェルヴェデーテ宮殿は今朝までいた宿のすぐ近くにあった。ははは。トラムに乗って駅と宿を行ったり来たりしてしまった。この宮殿の上宮にあるオーストラリア・ギャラリーにはクリムトやエゴン・シーレなどの19、20世紀のオーストリア絵画が収められている。しかし、上宮にたどりつくまでかなり迷ってウロついてしまった。クリムトの『接吻』・・・これはとても有名で誰もが一度は目にしたことがあるだろう。金色の背景に浅黒い男性にいだかれた女性、官能的というよりは夢のように美しいキス・シーンである。ちょっと日本の屏風ふうな色使いにも似て、華麗でほんとうに夢ごこちな絵だった。素晴らしい。ウィーンに来た甲斐があった。シーレの『死と乙女』も素晴らしいが、シーレの絵はちょっぴり怖いかなあ。宮殿の窓から不思議な模様の芝生を眺める。

ザルツブルグへ
西駅のレストランでサラダを食べる。イタリアやスペインとの大きな食事のスタイルの違いがサラダ。ウィーンのサラダは、生野菜をクタクタにマリネというか、ドレッシングであらかじめ和えているスタイル。ザワークラウトが必ず入っているあたりがドイツっぽい。ポテトが必ず入っているのも嬉しいな。酸味が強く、パンのおかずにぴったり。イタリア・スペインのラテンのサラダは「特に気を遣っていないぞ」という感じ。新鮮な生野菜に、ワインビネガー、塩・胡椒、オリーブ油が添えられ、「味付けはどうぞお好みで」。これはこれでパリパリして美味しいのよね。
1:15の列車に乗る。コンパートメントにはサンフランシスコから来たという中年夫婦と一緒になる。しかし、座るなりお互いグーグー寝入ってしまい、目が覚めたらザルツブルグだった。(大好きな旅サイト『nyaonyaoの旅ノート』のnyaonyaoさんに「ウィーン−ザルツブルグ間の車窓の風景が最高に綺麗なんですよね」とあとで聞いた)
ザルツブルグ駅に降り立った瞬間、「寒い!」。しかも小雨まじりのどんよりした空。あーあ、なんだか気分が滅入っちゃうな。駅前はちょっとさびれた感じで、『サウンド・オブ・ミュージック』の世界からはほど遠い。とりあえず、駅のインフォメーションで宿を取ろう。駅から歩いて5分くらいのガストホフ(ドイツ語圏に多い、食堂と宿が一体になった所)JAHN(ヤーン)に。シャワー・トイレ共同の390シリングはお安い。1階はチャイニーズ・レストラン。華僑の一家で経営しているようだ。呼び鈴を押して、中から出てきたのは高校生ぐらいの男の子。この男の子が非常に知的で品のあるハンサム。ヨー・ヨー・マの若いころといった感じ。東洋人はやはり、短髪をきちんと撫で付ける清潔なスタイルがとても似合うんだな。実際ヨーロッパで見かける華僑の若い子はしゃれている。黒髪にすっきりした顔立ちの東洋人の特徴を協調した、端正で知的さを感じる髪型と服のセンスばかりだった。欧米にいる人ほど東洋的ないでたちをするようになるんだな。日本の若い子がどんどんこきたなくなっているぶん、新鮮。奥から出てきたお母さんも品のいい方で、この宿はとても信頼できると思った。

ヤーンで静かに過ごそうガストホフ・ヤーンの部屋
宿から歩いて、ミラベル広場に向かう。この広場には観光バスのーデスクが並んでいる。私はパノラマツアーの「サウンド・オブ・ミュージック ツアー」の日本語ツアーに決めていた。ミュージカル映画『サウンド・ウブ・ミュージック』の舞台になったザルツブルグの市内観光と、オープニング空撮シーンで美しいアルプスと湖が印象的だった湖水地方のザルツ・カンマーグトをまんべんなく廻れる人気ツアーだ。旅の途中で思いっきり日本語が聴ける・話せるツアーに参加するのも気晴らしになって楽しいかもしれない。
今日は小雨まじりのどんよりとした曇りなので、ザルツブルグの観光は明日のツアーにおまかせすることにして、早めに宿に戻って持ってきた文庫本でも読もう。大好きなスーパーマーケットを発見。店内にサラダバーがあるのがとても便利。容器いっぱいにザワークラウト、白いんげん豆、ゆでボテト、ミニキャロット、カリフラワーなどたっぷり盛って22シリング!200円程度?やっすいね〜。宿に戻ると、1階のレストランではディナーに訪れた客で賑わいはじめている。持参のアルファ米が底をついた。あったかい中華のおかずとご飯が食べたいな・・・。
ヤーンの部屋は古びているけれど、なかなか清潔で、安い値段に見合ったシンプルな作りである。窓の外を見上げれば、雨雲は去り、青空がのぞく。明日は『サウンド・オブ・ミュージック』の美しい世界にひたるのだわ。いい日になるといいなあ。


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