6/12(土)フュッセン→アウクスブルク→ディンケンスビュール→ローテンブルク
ロマンチック街道をゆくヴィース教会と牛くん
HECHTENの美味しい朝食をいただいて、チェックアウト。朝8時にはロマンチック街道のみどころを巡りながらフランクフルトまで運んでくれる「ヨーロッパバス」が出発する。バスはどこで降りても乗り継いでも良い。ユーレイルパスの割引もきく。
フュッセン、湖とノイシュバンシュタイン城がしんとたたずむ静かな町ホーエンシュヴァンガウ。素朴でいい所だったなあ。バイエルン州はスペインのアンダルシア地方に次ぐお気に入りの田舎になった。(バイエルン州はアンダルシア地方のような哀愁はないが、森の中で笛をふいている妖精に出会えそうなメルヘンを感じられる)
ヨーロッパバスに乗り込む。ホーエンシュヴァンガウを通り、少し走ったところの小高い丘にぽつんとたたずむ教会で休憩。草をはむ牛たちのそばを歩いて小さな教会に入ると、そこは素朴な外観とはあまりにもかけ離れた、とんでもなく美しい壁画と彫刻で彩られていた。これは複雑で華麗な芸術様式を誇るバロック建築の中でも最高のものだそう。こんな田舎によくもこんなもヴィース教会の内部!うつくしーのが・・・。ヨーロッパのキリスト教文化の広がりと奥の深さを見せつけられた。ヴィース教会。再び訪れたいと思った。
バスは混んでいる。日本人が一番多い。アウクスブルクに到着。ここは中世都市と近代的な商業都市のふたつの顔を持った町。ロマンティック街道最大の都市。ここでは15分ほどのトイレ休憩なので、写真だけ撮る。
27歳の日本人の一人旅の女性と話す。彼女はドイツとイタリアを1ヶ月廻ってきて、このあとフランクフルトに戻って帰国するという。帰国後は就職活動らしい。ユースホステルを廻り、きちんと節約し続けた旅じょうずである。「ドイツはソーセージもいいけど、ローストチキンが美味しいわよ」とのこと。店頭で丸焼きチキンがグリルされながらぐるぐる廻っている店を見つけたら、即食べようっと。

子どもたちが守ったディンケンスビュール
ディンケンスビュールで1時間半の休み。ここで日本人旅行者とサンドイッチの軽い昼食をとる。ディンケンスビュールは、中世の街並みがそのままに残っている街。遠い昔スゥエーデンの大軍がこの街に押し寄せたとき、この街の子供たちが小さな身を馬の前に投げ出して慈悲を乞い、街を守ったという、とても素敵な歴史がある街だ。ディンケンスビュールでは街を守った子供たちに感謝する「子ども祭り」が毎年7月中旬に行われるそう(見たい!)。私はこの晩、ディンケンスビュールよりも大きくて観光的に整備されているローテンブルクに泊まったのだが、この子供たちが守った小さなディンケンスビュールがとても気に入り、むしろこの街に泊まればよかったと思う。

ローテンブルク泊アウクスブルク
ローテンブルクに到着。もう夕方である。私は乗り物によって酔うタチで、バスはあまり得意ではない。乗っているだけで疲れてしまった。バスもほぼ満席で混んでいたし、バスガイドの男性はあまり感じが良くなかった。バスの揺れでは読書ができないので、ローテンブルクからフランクフルトまでは鉄道で行こうと決める。
「中世の宝石」と言われるローテンブルクはロマンティック街道のハイライト。城壁に囲まれた町に足を踏み入れれば、そこは中世のおとぎの世界。城壁の外にあり、ローテンブルク駅から近いペンション「THEN」に今夜の宿を取る。看板には日本語が書かれており、おかみさんは商売上手といった感じ。黙っていると半地下の部屋に通される。ここは部屋は広いけど窓が小さくて暗いので、上の階をオーダーしましょう(知らずに半地下の部屋に泊まった私)。ツインの部屋を使わせてもらうが、片方のベッドのシーツを目の前でさっさと外すあたりが、別に使うつもりはないのにちょっと感じが悪いなあと思った。でも40DMはお安いから、いいか。
日暮まで城壁の中を少しだけ歩く。ドイツ最大規模のテディベア専門店がある。ここはドイツ製テディが日本の半値で手に入る。最も価値が高いシュタイフ社のものもある。私はぬいぐるみのたぐいは安いものでも私的に可愛いと思えばいいので(一番のお気に入りのパンダの「ぱんにゃ」は、香港のJTBでタダで貰ったもの)、価値あるテディも私には単なるくまさんである。でも確かに深い味わいがあるくまさんたちだった。
スノーボールという、サクサクしたパイのようなドーナツ生地がたくさんからまって、パウダーシュガーがかかった丸いボール状のお菓子を食べる。素朴ないい味だった。駅の近くでビールを買って(安くて美味しいドイツのビール)、誰かが部屋に置いていった『ボヴァリー婦人』の文庫を読み、すっかり酔っ払って眠る。

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