4. 一般人格付けチェック(西の章) ―10月30日 14時15分―

 学校を離れて約4時間、ここからが本番である。西ホールにあるブースはマツダ、フォード、ボルボ、ジャガー、
ランドローパー、アストンマーチン、日産、フィアット、ルノー、アルピナ、BMW、そして各種パーツ系のブース。
 とりあえず入り口近くに鎮座する部品系のブースを、パンフレットを取りながら進む。パーツはともかく
ボディ用品にはさして興味が無いので、ちょっと速めに歩いていると、なにやら人ごみが。
どうやら○○(注:事情により社名は伏せます。ご了承ください)ブースで、ワックスのキャンペーンを行う様だ。
キャンギャルさんの話を聞いたところ、アンケートに答えたら謝礼をくれるとのこと。人数制限付きで。
謝礼と聞いては黙っていられない。部員一堂、ブースの前に挙ってアンケート用紙を受け取る。

 少ししてキャンペーン開始。キャンギャルさんの白々しい会話やわざとらしい演技にお客さん達は白い目を
向けるも、全く意に介していない模様。この場の全員、『さっさと終われ』と思っているだろう。もちろん私も含めて。
だって謝礼目当てだし。
 数分後、『水を使わず簡単キレイー♪、××!(注:事情により商品名は伏せます。ご了承ください)』などと
言っているCMの最中、ブース隅に社員らしき男性がなにやらダンボールを運んできた。
なにやら一抹の不安が胸を過ぎる。

 そしてCM終了。アンケート用紙と引き換えに謝礼を渡す様だ。先ほど荷物運びしていた男性が、
『謝礼はこちらで』みたいなことを言っている。どうやらダンボールの中身が謝礼の様だ。
キャンギャルさんにアンケート用紙を渡し、謝礼を受け取る。御礼と書かれた熨斗袋。妙に厚くしかも柔らかい。
部員一同、嫌な予感がしてブースから少し離れたところで開封。

 予感的中。

 やはりというべきか当然というべきか、中身はワックスの試供品。開けたとたんに、ワックス特有の匂いが
鼻をつく。ふとブースを見返すと、人数制限がありますなどと言っておいて、物はかなり余っていそうだ。
袋に今すぐお試しくださいなどと書いてあるので、本当に開けてぶん投げてやろうかと思う。
こういうキャンペーンは逆効果でしょう、○○(注:事情により社名は伏せます。ご了承ください)さん…
…ワックス自体の性能は良いと評判ですが。

 IDC部員一同、軽い人間不信に陥ったところでパーツ系ブース郡を抜け、マツダに向かう。
人の流れがおかしいのでパンフレットを見ると、どうやら指定された順路を逆走しているようだが、
引き返すのも面倒なのでとりあえず進む。ふてぶてしい事この上ないでしょうが、
これが偽らざる我らの姿です。謝礼がワックスしかもらえない程度の人間です。

 心の中で厭味をたらしていると、いつのまにかマツダブースに到着。パンフレットを受け取り、
その辺の車を眺めつつとりあえず人ごみへ。するとイエローカラーの『RX−8』発見。その辺で聞いている
限りでは、一般に販売される頃にはエクステリア・インテリア共に若干の変更が施される様だ。
パンフレットに目を通すと、噂の『フリースタイル・ドアシステム』が載っている。実際に生で左右に
開くところを見たかったのだが、開けてはくれなかった。観音開き、見たかったのに。
 それにしてもこの『フリースタイル・ドアシステム』、センターピラーが無い分乗り降りは楽そうだけど、
側面耐久性はどうなっているのであろうか。どうやら量産化に向けてかなりの思考錯誤が
あったようだが……。でもまぁ、見かけがカッコ良ければいいか。

 いつまでもじっとしているわけにも行かないので、2階に行って見る。正面に『MXスポーツツアラー』発見。
パンフレットよりカッコ良いです。以上。

 マツダはあらかた見終わった。さて次はフォードかボルボと思ったが、先ほどから影部員がジャガーだの
ジャグワーだの五月蝿いことこの上ない。ボルボの3種コンセプトカー(セーフティ、アドベンチャー、
パフォーマンス)を見たかったが、駄々をこねられてしまっては仕方が無いので、フォードとボルボをちょっとだけ
見てジャガーに向かう。パッと見、ボルボの『パフォーマンス・コンセプト・カー(PCC)』が気に入りました。
ブルーの4ドアクーペ、空力特性良さげです。

 影部員のオファーによりジャガーブース到着。人垣の向こうに『ジャガーRクーペ』発見。
フラッシュ浴びまくりで、完全に注目の的ですジャガーさん。台の上で回転しながらコンパニオン2名を従える
その勇姿は素晴らしい。何と言いますか、雰囲気が違います。とてもじゃないけれど、

 一生乗れないな。

 人ごみの中で呻吟していてもしょうがないので、先へ進む。すぐ隣のランドローバーとアストンマーチンへ移行。
ランドローバー、コンパニオンさんがいい感じでした。私は映画(トゥームレイダー)には興味が無いので、
さりげなくコンパニオンさんを鑑賞。危うく部長のデジカメに撮られそうになったので、アストンマーチンに退避。
 アストンマーチンでは、なにかと噂の『ヴァンキッシュ』を発見。バトルシフトのギアボックスがいい味出している
せいなのか、客層が分かれているような感じです。

 相変わらず人の流れに逆らいつつ、日産ブースに到着。メインステージに近づくにつれて、人の量が
急激に増加。人の波に飲まれそうになりながらも何とか生で見ることに成功。部長を見ると、こちらも撮影に
成功した様だ。この人の入りは『GT−R』と『フェアレディZ』が人気を博しているためらしい。特に『フェアレディZ』、
平日の真っ昼間だというのにおじさんが多い。さすがは往年の名車、休日に来なくて良かったと心の底から思う。

 後ろが支えてきたので、脱出して一息つく。傍らに新型マーチ『mm』を発見。名前の由来は、
(march、micra、more、minimum)などのmからとっている様だ。かわいらしいフォルムに、少し心が和む。
続いて『KINO』、『ideo』、『ネイルズ』を見学させてもらったが、どこから突っ込んで良いのか分からないため
割愛させていただく。

 続いてフィアットを覗く。『プント』発見。最近モデルチェンジする毎に車名を変えるフィアットにしては珍しく、
前回と同様の名前となっている。しかしディテールにこだわりが見受けられるところは、
昨今のフィアットらしいと言えます。ご安心を。

 そしてルノー、アルピナを見よう……と思ったら、他の部員、BMWのほうに向かって行く。とりあえず私一人
群れから抜け出して、ルノーのパンフレットをGETしに向かう。またしても人ごみがあったので、野次馬根性を出す。
そこで衝撃的な出会い。そう、鋼の翼を雄々しく広げた『タリスマン』との出会い。この車、とにかくガルウィングが
大きい。このサイズの車でガルウィングを採用するフランス魂に敬意を表します。
 早速他の部員を呼んで来る。再びブースに戻ると、影部員が『Renault(ルノー)』ってなんて読むの?
と尋ねてきた。そこは優しい副部長、笑顔で答えてあげました。

 「レナルトだよ」

…と。ま、そのうち気付くでしょう。

 一同『タリスマン』に一通り感激した後、BMWブースに。懐かしの名称、『CSL(クーペ・スポーツ・ライト)』を発見。
どうやら更なる軽量化が施されている様だ。
 そしてアルピナブースへ。『ロードスターV8 SWT』に惹かれる。BMWの7シリーズフルモデルチェンジの
煽りを受けて、結構大まかにモデルチェンジされている。自社開発のV8エンジンや、スウィッチトロニック付きの
5速ATをZ8にくっ付けた様だ。

 アルピナの見学が終了したと同時に西ホール制覇!このホール、最早思い残す事は何もございません。
数々の素晴らしい車を目の当たりにする事が出来ましたし、それに……

 素晴らしいワックスも頂けましたし。

 ホントにありがとさんでした。


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