第12章:anbataさん編



 私が思わず、シャンパンの栓でも開けんばかりに喜んでいる
と、ONEさんが電話を使用し始めた。まぁどうせ、何時もの
系統の話であろう事は、想像に難くない。実の弟さんにすら、
何も継げずに出て行ったような男だ。その辺の方々もほったら
かしなのであろう。
 と思ったら、なぜか私に電話に出るよう促してきた。・・・
何を企んでいる? シルクさんに引き続き、ドッキリスペシャ
ルゲストの登場か!? となるとやっぱ女性!!? 期待と不
安を織り交ぜながら、電話に出る私。



予想、的中。



 と言う訳で、我等が(でもチェスには無関係)anbata
さん(以下アンさん)、満を持しての御登場である。声だけ。
知らない方はまぁ・・・掲示板ログ参照で。一応ONEさんと
面識のある道民の女性とだけ、覚えていていただこう。
 メッセはともかく、電話で話すのはこれが初めて。そんなア
ンさんの声はとても可愛らしく、私のバカ殿気分に拍車を掛け
てくれた。
 ここで仮に電話の相手が男性だったならば、

O:「カフェさん、嵐さんから電話だよ!!」
C:「そうですか」

ってな具合で話が終わり、会話のキャッチボールどころかスル
ーパスになりかねない。まぁ相手にも依るだろうが、相手が嵐
さんの場合はこんなモンであろう。お祭りムードの折、そんな
伝家の宝刀を披露する気は毛頭無いので、相手がアンさんで本
当に良かった。ONEさん、珍しくいい仕事をしている。電車
の中のメールはこれだったようだ。

 一言二言挨拶を交わし、お互いが好きなTV番組『ココリコ
ミラクルタイプ』の話へ。この番組は、互いに掲示板であーだ
こーだと討論する程に、ハマっている。個人的には、ゴールデ
ン前の『笑う犬』並みに好きなのである。

C:「やっぱり松下さんはいいですわー。あの普段と演技の差
   がなんともはや・・・」
A:「いいよね、松下さん。でも私は矢島さんも好きだなー」
C:「あー、あの人も良いですよねー」

などと盛り上がっていると、

O:「カフェさんはナースのお仕事(松下さん出演)が好き、
   つまりナースが好きなんだね」

などと、シルクさんの傍らで犬の如く佇むONEさんがほざい
た。数瞬、



飼いならされた男は黙ってろ。



と言ってしまいそうになった。言わなかったけども。

 電波の入りも悪いし、近くで雑音も入るので、ベランダ近く
で話す事にした。ヒモ犬さんと離れられれば、どーこだってい
いんですけれどもね。

A:「?どうかした?」
C:「イヤちょっと雑音が」
A:「あら」
C:「で、他に好きな方は?」
A:「そうねー。後、田中も好きだなー。ナデシコとか」
C:「遠藤の名前がありませんねぇ・・・」
A:「遠藤も好きだよー」

面白ければ何でも良いらしい。

A:「そういえばさ」
C:「はいな」
A:「××(ONEさんの本名)ちゃんはどうしてる?」
C:「あー、アレですか」
O(←アレ):「・・・」
C:「アレはヒモ的生活を送っとる様ですわ」
A:「ほっほー」
O(←アレ):「・・・・・・」
C:「というかペットですな。サーヴァントかもしれませぬ」
A:「アハハ」
O(←アレ):「カフェさん・・・」

遠くのONEさんが呼びかけてきた。スィートタイムに邪魔く
さいのう。

C:「何です?」
O:「陰口は、聞こえないように言ってくれるかな・・・」

聞こえていたようだ。まぁ向こうを向いて大声で話せば、聞こ
える可能性も無きにしも非ずではあったかも知れないが。

 その後、アンさんがいつか東京に来たときの話とか、ONE
さんの日常とかの話に及んだが、ページの都合上、



全面的にカット



させていただく。まぁ・・・何時もメッセでしている様な会話
なので、ここで改めて書く気が起こらないだけである。決して
聞かれてマズい会話をしていた訳ではない。イヤ、ホントに。

 後ろ髪を引かれつつ、電話を切る。手にしている携帯は当然
ONEさんのものなので、速やかに返却。下手にメールでも覗
こうものなら殺されかねない。ONEさんの持ち玉を分析した
い所では有るが、流石に命は惜しい。

C:「はい、お返しします」
O:「うん、随分長かったね」
C:「そうですねぇ」
O:「ま、料金向こう持ちだからいいけど♪」
C:「・・・・・・」

どうやら自分から掛けたのを一度切って、アンさんに掛け直さ
せたらしい。本ッ当に隙の無い男だ。つーか、セコい。

 そんな感じで結局ONEさんがオチを付けつつ、就寝タイム
へと向かっていくのであった。





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