| 第8章:SHUさん編 |
てなわけで、ハンゲへノコノコとやってきた我等が雪一族。 やはりと言うべきか、シルクさんのIDで入ることになった。 どうやらまた私に試合をさせようという腹積もりらしい。止め られない悪戯心。飽くなき好奇心。勝つ分にはまだいいが、負 けたら何を言われるか判らない。ここは一つ、慎重に事を進め ねば・・・。 などと葛藤している間に、今回の スト発見。タイトルからしてすでにお判りであろうが、SHU さんである。ここでSHUさんに登場していただく理由につい ては、少々時を遡りファミレスでの出来事。 何故こんな会話になったのかは、全く覚えていない。判って いるのは、SHUさんはシルクさんの師匠格に当たるらしいと いう事だけ。以上を踏まえて、とりあえず書けるだけ書いてみ る・・・・・・前に一言。 SHUさん、ごめんなさい。 まぁあれです。報道の自由ってヤツです。一旦レポートを始 めてしまった以上、私には全てを克明に皆様に知らせる必要が あるのです。世界を股に掛け、色々な風景、種々の人々をその ファインダーに移してきたSHUさんならば、おそらく理解し てくれますよね・・・・・・? イヤ、絶対分かってくれるハズ。広大な世界をたった一人で も渡っていく人だ。心も広い。この程度の戯言、広大無辺な仏 の如きSHUさんの心からすれば、限りなく些細なことに違い ないから・・・・・・。 というわけでSHUさん(が属する一族の長)のお許しを得 たので、うろ覚えの会話の内容から再開させていただく。 S:「SHUさんは実は怖いのよぉ」 C:「うーん・・・まぁ確かに強いですけど・・・」 O:「意外とすぐ怒るんですよね(女性には謙譲語)」 S:「そうそう」 C:「怒ると、怖いわけですかね?」 O:「まぁ、そうだね(男性にはタメ口)」 S:「ナイトについて、うるさいの」 C:「・・・と言うと?」 O:「ナイトを大事にしろってコト」 S:「例えば、こっちのナイトとSHUさんのビショップを交 換すると、『ナイトを疎かにするなーっ!!』って、怒 るの」 C:「・・・」 O:「後こっちがナイトを取ると、急に強くなりますよねー」 S:「そうそう!なんか凄い怒ってねー」 C:「・・・・・・」 O:「途中までお子さんがやっているんじゃないですか?」 S:「で、取られたらチェンジ? ありえるねー」 C:「・・・要するに、取っても取られても怒る訳ですか?」 S+O:「そうそう」 理不尽である。 C:「・・・鬼ですな(結論1)」 S:「鬼ね(結論2)」 O:「鬼だね(結論3)」 ・・・・・・とまぁ、そんな事がありまして。SHUさんネ タで、大いに盛り上がらせてもらった次第である。そのお礼も 兼ねて、ここは一丁、『 よーう』という話になったわけだ。まぁコチラの状況を明かす かどうかは、その時の状況次第と言うことで。ちなみに会話及 び操作は、前回に引き続きシルクさんに担当していただく。 SHUさんの手が開いたようなので、試合を挑むことになっ た。しかしファミレスで聞いた前情報によると、SHUさんは ナイト使いとのこと。以前やった時には、あまり拘っている様 子はなかったが・・・ハンゲで修行している内に、自分なりフ ォームを見出したのであろうか。取っても取られても怒る訳な のだが、さてどうしよう。 考えまとまる間もなく、試合に突入。まぁとりあえず、様子 を見ながら進めれば良いか・・・などと、楽観視を始める私。 しかしそんな考えが通用する程甘い相手ではなかった。前情報 通りにナイトを巧みに使われて、気付かぬ内に駒損を・・・。 ってなわけで、 負けちゃいました。 ・・・・・・まぁ、仕方がないよね、勝負だもん。勝つとき も有れば、負ける時も有るさね・・・ってか、SHUさんには 何度も負けているけど・・・・・・。 そんな訳で今回のドッキリ企画は、完膚なきまでに大失敗に 終わった。弟子格に当たるシルクさん(を騙る私)に対して、 一切の妥協を許さぬSHUさん。ウチの師匠の様な鬼っぷりで ある。むしろこっちがドッキリだ。 「あらー」とか言って、ちょっぴり残念そうなシルクさん。 そんな目で私を見ないで・・・。さらに「あーあ」と言って、 露骨に残念そうなONEさん。不愉快極まりなかった。 個人的には今すぐこの場(ハンゲ)を離れたかったのだが、 シルクさんの名前で入っている手前、そうも行かない。しばら く雑談を重ねる内に、ONEさんが「新しく手を試したんです が、どうでした?」って聞いてみようとか言い出した。どうし てこの男は、余計な事ばかり言うのだ・・・。 寸分違わず、チャットに打ち込むシルクさん。面白ければ何 でもいいらしい。そして質問がチャット欄に表示された。緊張 の一瞬。息を呑む我らの質問に対する、SHUさんの解答はこ うだった。 「馴れない手は、 使わない方が良いね」 ONEさん・シルクさんペア大爆笑。私呆然。SHUさん、 アンタこっちの状況わかっているんじゃないの!? 私の今の 表情はきっと、 Σ( ̄□ ̄;) こんな感じだと思う。 しかし酷い仕打ちだ。たかだか代打ちをしただけで、何故こ んな目に遭わなければならんのか。チェスの神様は、相当お怒 りらしい。と言うかSHUさんのセリフは美味しいな・・・。 ホントにこっちの状況、判っていないのかな・・・。 などと色々な考えが頭を擡げ、会話を進めるにつれ何故だか どんどん惨めな気分になってくる私。一回負けただけなのに、 この戴けない気分は一体何なのであろうか。 そんな私を、ゴミ掃除しながら適当に慰めるONEさん。心 底ムカついた。さらに、落ち込んでいる私をデジカメで撮りだ すONEさん。心の底からムカついた。組織と言うのは、失敗 したらこういう仕打ちが待っているものなのであろうか。嫌な 世の中だ。汚職が報道される政治家の気持ちが、ちょっとだけ 解った気がした。いや別に、悪いことしていないんですけれど もね、私は。 冷蔵庫に頭をくっ付けて、「SHUさんSHUさんSHUさ んSHUさん・・・・・・」と繰り返し呟いたりしてみた。我 が心に潜む悪想念よ、無念の想いよ呪詛に乗り、いざいざ届け SHUさんの下へ・・・。あわよくば、ONEさんも苦しむよ うに・・・。 いい加減{冷蔵庫で頭が冷たくなって}怒りが冷めてきたの で、立ち直ることにした。と言ってもまぁ、このままやられっ 放しでいる気は毛頭無い。『必ずリベンジしちゃる!!』と、 固く心に誓う私。その時が割りと直ぐやって来ようとは、雑談 をおっ始めた私達が気付く由も無かった。 |