5/31(月)フィレンツィエ→ローマ→フィレンツィエ
ローマを歩こう

ホテルをチェックアウトして、ユースホステルに寄って2泊予約し、駅に向かう。ここからローマへは憧れの国際列車ユーロスターに乗って行くのだ。2時間弱でローマまで行けるのだから、イタリアは案外狭いものです。
ローマテルミニ駅に到着!地図を広げて、見所にマルを書き、歩いて廻ることに決める。テルミニ駅から時計周りにサンタ・マリア・マッジョーレ教会、コロッセオ、フォロ・ロマーノ、真実の口、トレヴィの泉、スペイン広場と歩き、てくてくとバチカン市国まで行ってもいいな。ローマは広さ的には歩いて廻ることが可能であります。メトロ(地下鉄)もあるようだから、疲れたら乗り込んでもいいね。ということで歩き始める。

コロッセオ、フォロ・ロマーノコロッセオ
まずはサンタ・マリア・マッジョーレ教会だ。しかし、改装中でビニールに覆われている。むむ・・・ローマンカソリックの記念すべき来年、2000年に向けての改装だろう。気を取り直して円型闘技場コロッセオへ。コロッセオを目の前にすると、いかにも「ローマに来た〜っ」という感動が湧く。古代ローマ時代には、この場所で数々の残酷な闘技が行われていたのね。格闘技が割と好きな私だから、古代ローマ人として生まれていたら足繁く通っていたかもしんまい(いや、やはり「死」を見世物にする悪趣味は嫌いだ)。
コロッセオのお隣には古代ローマの大遺跡フォロ・ロマーノ。ここは地中海を征服し、空前絶後の大帝フォロ・ロマーノ国を築いた古代ローマ帝国の、中心地であります。神殿や凱旋門が、当時の雰囲気を残している。ボケーっと眺めていたら、古代ローマ人のコスプレをしている男性が近寄ってきて「一緒に写真を撮ろう!」と言う。「別にいいよ」とノリ気ではなかったが、コスプレ氏は私のデジカメを取り上げて、適当な通行人に「ボクらを写して」と頼み、剣を抜いて私のノドを切り付けるポーズを取る。ついつい私も「あ〜れ〜〜助けて〜」と叫ぶ。写真撮影が終わって「ありがとねー。それじゃ」と去ろうとすると、コスプレ氏は「これは私の仕事なの」と言ってお金を請求してくる。いくらだったかな、日本円で700円程度かな。ちょっとムッとする。このテアイのコスプレ氏たちはコロッセオやフォロ・ロマーノのあちこちにいますので、皆さん、イヤだったらきちんと断りましょう。しかし、けっこう面白い写真に仕上がるし、騎士のようにひさまずいて手にキスをする、お姫様気分のサービスもあります。割と他の観光客もキャッキャと喜んで写真撮影していたようだ。

「真実の口」、トレヴィの泉真実の口
名画『ローマの休日』で、オードリー演じる可憐なアン王女とグレゴリー新聞記者の楽しいデートのワンシーンでお馴染みの真実の口。これがある教会は何だか妙に暗く、真実の口もどうもおっかない。「過去に手が抜けなくなった人は300人います」と言われたらうっかり信じてしまいそうなイヤーな「気」が篭もっている。けっこう肝試し気分が味わえるのだ。
屋台のイタリア風サンドイッチ、パニーニを歩きながらかじり、トレヴィの泉へ。ここへたどりつくまで、結構迷ってしまった。まわりを建物に挟まれるような狭い場所にあるトレヴィの泉。狭い上に大勢の観光客で大混雑!後ろ向きにコインを投げ入れると、再びローマに訪れることができるという伝説がある。観光客があちこちでボチャボチャやっている(実はコレ、違法なんだって)。トレヴィの泉と言えば思い出す・・・フェリーニ映画の傑作『甘い生活』でアメリカから来た女優が、夜中にトレヴィの泉この泉の中でひとりたわむれる、息を呑むほど美しいシーン。実際、本当に美しい泉である。「またここにアイカタを連れて来れますよーに」と私もコインを投げる。冷たいツバメ印のガス入りミネラルを飲みながら、泉を眺めながら休憩していると、『ライフ・イズ・ビューティフル』のロベルト・ベニーニの若い版といったイタリア男が声をかけてくる。「どこから来たのー」一応無視すると「別に怪しい者じゃないよー」だと。その男は一方的に「日本人って何で閉鎖的なんだろね。いっつも集団でゾロゾロ行動して、絶対ヘンだよ。もっとオープンに色んな人と楽しく会話すればいいのにさー」と英語でしゃべる。「まあ、確かに」とだけ言ってその場を離れる。

スペイン広場・・・疲れちゃったスペイン広場
スペイン広場へ。『ローマの休日』で、アン王女がジェラートを舐めながらこの階段を駆け降りていた。オードリー気分でジェラートを食べてみたいところだけど、現在はこの広場での飲食は禁止です。
晴天の日向を歩き続けて、かなり疲れてきた。疲れると観光しても感動が薄れるものだ。バチカンには行かず、フィレンツィエに戻ることにした。テルミニ駅で、焼き立てのピザを売るスタンドを発見。これは日本で言えば「立ち食いソバ」のノリですね。旅行者やビジネスマンが焼き立てのあつあつをほおばっている。それがあまりにもおいしそうなので、思わず私もトマトソースとモッツアレッラチーズとバジルだけのシンプルなマルゲリータを注文。パリパリの薄い生地がサクサクして、レベル高し!
ユースホステル「アルキロッシ」にチェックイン。ちょっと感じの悪い白人の子がいたりする。周囲の様子をいつも気にするタイプの私はユースホステルはあまり性に合わないのかな。英語が自由ではないのも不便だ。一人で泊まっている日本人の女の子に声をかける。彼女はフィレンツィエに住む日本人で、アパートの契約が切れているので、ユースに泊まりながらアパートを捜しているという。「仕事がなかなか見つからなくて・・・。でも絶対にフィレンツィエにいたいから頑張るの」と言う。フィレンツィエにはそれだけの魅力があるという。
明日フィレンツィエにもう一泊して、ミラノへ行って、そこでヤマちゃんとお別れして、ベネツィアからオーストリアに入る・・・。何だか疲れが出てきたなあ。自由旅行ってけっこう大変。それでも自分を運んでいかなきゃいけないんだ。この非日常の世界の中を。
一方、シエナを観光してきたヤマちゃんは、夜遅く帰ってきた。「シエナはよかったよー」と満足そうだ。「でもさ、列車の時間に遅れそうになったから、ヒッチハイクして駅まで乗せてもらっちゃったよ」・・・くらくらくら〜〜(貧血)。


次の日へ

旅のルート 旅くらぶ トップページ